もしもフクユタカ(九州産大豆の王様)がなかったら・・・
フクユタカのおかげで生きています
ベジタリアンではありませんが,毎日のたんぱく源は豆腐です。
スーパーにずらりと整列しているさまざまな豆腐たち。
大豆の産地は,国産,無記名?,そして九州産というくくりです。
なかでも一番高いのが九州産,そしてどのブランドのお豆腐も必ず
ふくゆたか(なぜかひらがなのことが多い)使用。
この「ふ・く・ゆ・た・か」という5文字には何ともいえない
安心安全感がともないます。
高たんぱくフクユタカ氏は,いまや九州産豆腐の代名詞として
豆腐売り場に君臨しております。
無農薬・化学肥料不使用の栽培に取り組んでいる農家さんも
多く,本当にありがたいことです。ありがたい,ありがたい。
しかし,台風大雨災害がつづけばどうなる?
ご存じのように,九州は近年大きな災害に見舞われています。
予測できないような短時間の大雨や季節を問わない天候不順。
九州農政局がまとめた「九州地域の大豆をめぐる事情」によれば,
九州産大豆の生産量は減少傾向にあるそうです。
生産量一位の福岡県,二位の佐賀県の両県で九州地区の生産量の
七割以上を占める大豆。それなのに今年も北部九州は長雨しかも大雨。
災害が発生したら,フクユタカは大きな被害を受けることが
予想されます。そこで,フクユタカ氏の後継者を育成中だそうです。
新しい品種を開発する地道な努力,そうしてその種を豊かな実りへと
育てる日々の熱意があればこそ美味しいお豆腐がいただけます。
今日も水田を見回っておられるであろう生産者の方々に感謝します。
どうかお気をつけて。